椿油とは?
椿油は椿の実からとれる油で、日本では昔から髪用の油としてや食用として使われてきました。
椿油の主成分はオレイン酸という人間の肌から出る皮脂にも多く含まれている脂肪酸です。
人間の皮脂の成分に近いオレイン酸は、皮脂に対する柔軟性があるので、肌へのなじみをよくするために化粧品に配合されたりしています。
また、オレイン酸は脂肪酸の中で最も酸化しにくく、蒸発しにくい不乾性油のため、肌や髪の潤いを保つ効果が高いとして近年注目を浴びています。
椿油の成分のうち、オレイン酸が占める割合は約9割で、植物油の中ではだんとつのオレイン酸含有率を誇っています。
椿油はきわめて酸化しにくいのも特徴です。
皮脂の組成に近く、酸化しにくい椿油が古来より肌や髪に愛用されてきたのは、たいへん理屈にかなっていることなのですね。
一昔前は髪の手入れに使っているというと古臭い印象をもたれることが多かった椿油ですが、最近ではその高いヘアケア効果が見直され、ヘアケア商品に配合されることも増え、また椿油によるヘアケアをする方も多くなってきました。
椿油を使ってみたいけれど使い方がよく分からないという方に、次のページから椿油の使い方とコツをご紹介していきたいと思います。