つげ櫛のお手入れ方法
つげ櫛はお手入れしながら使います。
まめに椿油でお手入れすると、長く使え、ヘアケア効果も高まります。
一番気をつけなければならないのは、水です。木材は水に濡れると傷みやすいものです。
つげ櫛も例外でなく、水濡れを繰り返すと、歯が曲がったり毛羽立ったりしやすくなります。
長く使うためには、できるだけ水が櫛に触れないようにしましょう。
メモ:定期的に椿油でお手入れして椿油が染み込んでいる櫛は、少しばかり濡れてもそれほど影響はありません。半乾きの髪に一度使用したからといってすぐに歯が狂ったりするわけではありませんが、 毎日濡れ髪をとかすような使い方をしていると、櫛の歯は確実に傷みます。
つげ櫛の歯が汚れたら、椿油をつけて汚れを落とします。
椿油で汚れを浮かせ、歯ブラシやしつけ糸の束で歯間の汚れを取ります。
歯間の仕上げのよい櫛であれば、新しい汚れは簡単にとれますので、固いものや尖ったものでこすらず、柔らかいもので優しくお掃除してください。
櫛の表面の余分な油はふき取ります。
椿油でのお手入れを続けていると、つげ櫛はきれいな飴色になっていきます。
メモ:櫛やさんで販売している櫛は、最初から椿油を染み込ませた状態で販売されていることが多いです(椿油仕上げ)。もし椿油仕上げがされていない櫛を買った場合は、使用前に2,3日椿油に漬けましょう。